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フェロモンとは?
生物が体外に分泌し、同種の個体間で作用する化学物質のことをいいます。そのため、体内に分泌されてその個体に作用するホルモンとは区別されています。フェロモンは同種の個体間で作用することを反映して一般に種特異性が高く、多くは微量で作用します。フェロモンには、他個体に特定の行動を引き起こさせる解発フェロモン(releaser pheromone)と生理作用にかかわる起動フェロモン(primer pheromone)があります。前者には、性フェロモン、集合フェロモン、警報フェロモンなど、後者では階級分化フェロモンなどが知られています。


私たちのフェロモン製品
昆虫はフェロモンに対して非常に敏感であるため、合成フェロモンを使用して、誘引、反発、交信かく乱などの行動を制御します。
フェロモンは微量で作用し、毒性がほとんど問題にならず、しかも種特異性が高いので、新たな害虫制御剤として注目を集めてきました。 現在のところ、直接害虫の防除に合成フェロモンが利用されている方法としては、強力な誘引性を利用して大量にトラップに捕獲する大量誘殺法と、ガ類で主流となっている交信かく乱法による防除が行われています。間接的利用では、集合フェロモンや性フェロモンのトラップの捕獲数から発生状況を調査し、害虫の防除適期を予測します。
大量誘殺法
合成性フェロモンによる大量誘殺法では、多くの場合性フェロモンは雌成虫によって放出され、雄成虫を誘引します。このため、誘殺される成虫は雄のみであるため、その地域の成虫の性比に大きな偏りを生じさせ、交尾頻度を減少させることによって繁殖率の低下を引き起こさせます。この方法は、見かけ上大量の雄がトラップに誘殺されていても、繁殖率の低下までには至らないことが少なくありません。

フェロモントラップによる発生予察
フェロモントラップを発生状況調査に利用するときには、捕獲数を定期的に調査することが大切です。調査間隔は出来れば毎日が望ましいのですが、少なくとも5日ごとに調査したいところです。フェロモントラップによる調査は、その時点での捕獲数だけでなく、それまでの捕獲数の推移(発生消長)や前年以前の同時期のデータとの比較も重要な意味を持ちます。このため、トラップの種類や設置場所は安易に変更しないことが望まれます。

交信かく乱法
圃場全域に合成性フェロモンを揮散、滞留させることによって、雄成虫による雌成虫の探索、発見を困難にします。この結果、雌雄の交尾を阻害して受精率を下げ、標的害虫の繁殖率の低下を引き起こさせます。
農業害虫の防除
フェロモンは、プルテラ・キシロステラ(Plutella xylostella)およびノクトウイルス(Noctuidae)などの農作物害虫を防除するために使用される。